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今の仕事に不満があって製造業へ転職を考えていないでしょうか。
工場の仕事なら未経験でも入れるイメージがあるかと思います。
それに今の仕事に問題を関していて環境を変えることで楽になれるなら、
それに越したことはないのかもしれません。
僕も2009年9月から製造業という業界に入りました。
2015年3月までの約5年半の間に2社を経験して、
内部の実情の様々な部分を見てきました。
結論から言うと、製造業への転職はアリだと思います。
しかし今の時代は景気が良いとは言えません。
そしてこの業界もそんな不安定な真っ只中にあります。
その為にこの業界に転職するなら、考え方を変える必要があるのです。
なぜなら、それが後々になって自分が苦しまないためだからです。
実際にやってきた経験から製造業というものがどんなものか。
そしてどんな事実がこの業界にあるのか。
未経験の人が考えるべきある1つのことも最後にお伝えします。
(前回は、気持ちが落ち込む理由-仕事で心が折れそうになった時は?にて、
仕事で気持ちが落ち込むことは何を意味しているのかをお伝えしました。)
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1、製造業に転職していきなり正社員は難しい
この業界の社員への解釈は、
代わりはいくらだもいるということです。
なので使える人間でなければ信用して社員になるこは難しいです。
なので派遣社員としての入り口の方が圧倒的に多いのです。
なぜなら景気の状態によって人員を切ることができるからです。
それだけ不安定な業界なので仕方のないことでもあります。
だからこそ正社員になることはある意味「狭き門」でもあります。
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2、正社員になると給料は安い
派遣社員の頃は時給が1000円以上からと割と良いです。
だけど正社員になると途端に給料が下がってしまいます。
何よりも正社員になる前に契約社員という壁があります。
これが厄介でボーナスが出なかったりするのです。
僕は派遣の時で手取り30万近くあったのが、
同じように残業100時間近くして手取り17,8万円です。
バカバカしくてやる気がなくなるのは当然ではないでしょうか。
3、不安定な業界なのでボーナスも不安定
僕の場合、契約社員になってからは一応ボーナスがありました。
だけどその金額は0.8ヶ月分と中途半端な金額です。
また30年以上この業界にいる知り合いの人がいるのですが、
2014年の冬のボーナスが2ヶ月分で2015年の冬は1.7ヶ月分です。
更に毎月の給料は残業を全くしない状態で13,4万円程度です。
これでは生活していくことが非常に厳しいのではないでしょうか。
その人も50歳前にしてこの給料で嘆いていました。
収入が不安定なのもこの業界の特徴と言えます。
4、人間関係は実はややこしい
仕事中はモノを相手にするから人間関係は楽だろう。
このように僕も思ってこの業界に入りました。
ところが、その約2年後にパワハラを受ける日々が続きました。
そして2014年3月に部署を飛び出すように逃げてしまいました。
閉塞された空間に同じ人間とばかりしか会話をしない。
そして何よりも価値観が違う人ばかりなので距離ができてしまいます。
結局、人が関わる以上は人間関係の悩みから解放されません。
製造業には他の業界にない人間関係の問題があるのです。
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5、いろんな部署へ異動させられて疲れる
大抵の人はいろんな部署を転々とする経験をします。
ひとつのポジションについてやっと仕事を覚えても、
数ヶ月したらまた違うポジションや部署へ異動させられます。
下手をしたらわずか1ヶ月以内で他へ飛ばされてしまうこともあります。
それだけ落ち着いて仕事ができる業界ではないのです。
ラインに入ってそのポジションでずっと同じ作業のイメージがないでしょうか?
それは全くのデタラメなのでまず違うということを認識しておいた方が良いです。
6、安定したポジションは実は地獄
それでも安定したポジションにつくことは可能です。
と言うよりは無理やりはめ込まれたという思いになります。
なぜなら誰もができないところだからこそできる人間がいれば、
そこにずっとやらされることになってしまうからです。
そこが自分にとって快適な場所なら何も文句はないでしょう。
もし業務内容がイライラして毎日キレそうになる仕事だったら?
もし上司と合わなくてパワハラを受けて精神的に追い詰められてしまったら?
あなたならそんなポジションでも耐えて仕事をし続けられますか?
ほとんどの人は数年しか持たないのではないでしょうか。
これは実際に僕が経験して相当な痛みを味わいました。
7、定年まで働ける希望は薄い
正社員にさえなっていれば、
定年までは何とか働けると思ったらそうではありません。
この業界では会社が倒産する可能性は大きいです。
だけど心配なのはそれだけではないのです。
自分の居場所がなくなって窓際社員となってしまえば、
居辛さから辞めてしまう人も少なくはないのです。
仕事がなくなって手持無沙汰になることは、
この業界ではよくあることなのです。
実際に僕も上司が一生懸命仕事を見つけてきてくれて、
やっと仕事をすることができた経験を何度もしました。
こうなればもはや時間がくるまでの時間潰しでしかありません。
もちろんその時は気持ちも萎えて転職したくなるでしょう。
8、何の為に働いているのか分からなくなる
今の製造業という業界は向かい風の状態です。
正社員でも何らかのカタチで給料が減っていくと言う、
強い風に荷物を持っていかれてしまうのと同じ状況です。
実際に僕の今でも工場で働いている50歳手前の人の話では、
今までベースアップで上がっていた給料が、
会社が合併して社名が変わったので社員はゼロからのスタートとなって、
今いる社員全員が新入社員と同じ扱いになってしまっと言ってました。
そうなると辞めていった人も多く出たようです。
この業界でははっきり言って夢も希望もありません。
収入が減れば何の為に働いているのか分からなくなります。
そんな悲しさや空しさも味わうことだってあるのです。
広告などでは良いイメージばかりを前面に押し出しますが、
未経験の人には分からない実際があることを知る必要があります。
製造業へ転職はもっと良い仕事を見つけるためのステップに
ですが最初に申し上げたように、
製造業への転職は決してダメという訳ではありません。
それは自分がより良い仕事に就くためのステップと考えるのです。
不安定な業界だからこそ、
そして派遣なら入り安く、それなりに収入が良いからこそ、
もっと安定して納得できる仕事を見つけるためのステップにすべきです。
でないといきなり路頭に迷うという事態になりかねません。
そこを十分に肝に銘じて転職するのが良いと思います。
自分の本当にしたい仕事が見つかることを祈っています。
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