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過労死大国と呼ばれる日本で今後どう生きていけばいいのか

 

日本人は世界基準で見ても働き過ぎとよく言われます。

つい先日、電通の女性社員の重労働により自殺した事件となり、

過労死に対する日本の問題が懸念されるようになってきました。

 

今後、僕達が安心して働くにはどうすればいいのでしょう。

 

また日本は過労死大国とも呼ばれていますが、

一方では自殺大国とまで呼ばれていたりもします。

少し古いですが2012年では世界172ヶ国で第9位でした。

 

視点をもっと身近なところに移してみると、

好きでもない仕事に毎朝、感情を無にして出勤し、

言われたことをただやるだけの味気のない日々を送り、

毎日3時間、4時間の残業は当たり前のようにやらされる。

 

それだけじゃなく業務内容が向いてないとか、

上司や取引先との人間関係に頭を悩まされる日々・・・

 

それでも日々の仕事に追われて辛いものですね。

ですが国に守ってもらうだけの意識では自分を守れません。

そのためには意識を変えて今後を生きる必要があるのです。

 

前回は、条件が良くて入社しやすそうな求人の注意点として、

ブラック企業の悪質求人にありがちな募集についてでした。

悪質求人に騙されるな!ブラック企業の巧妙な11の募集条件

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過労死ライン80時間を上回る問題

 

現在では80時間を超える残業は過労死ラインと言われています。

これは厚生労働省にて設定された基準値となっているようです。

この80時間を超える仕事をして心身の異常が確認された場合は、

労災が出ることが認められるという意味でもあります。

 

月に20日の出勤だと、1日4時間の残業となります。

月に22日の出勤だと、1日3.6時間の残業となります。

だけど実際は休日出勤をする場合もありますね。

 

僕の当時の時間外では、

1日3時間の残業で週に1日だけ定時で帰れました。

毎週土曜日は必ず休日出勤をさせられてました。

日勤と夜勤の週交替性で夜勤の休日出勤は更に3時間残業。

これを具体的に計算してみると、

 

  • 日勤:4日×3h+休日8h=20h×2=40
  • 夜勤:4日×3h+休日12h=23h×2=46

 

これだと合計すると86日になりますが、

1ヶ月30日と31日とあるので日曜しか休めなかったので、

1ヶ月の労働日数は26~27日の出勤でした。

それを踏まえてもう一度計算してみると、

 

  • 1ヶ月30日-日曜4日+定時で帰れる日4日=22日
  • 日勤休日出勤8h×2日+夜勤休日出勤12h×2日=40h
  • 18日×3h+40h=94h

 

このように月に94時間は時間外をしてました。

1ヶ月が31日の場合だと月に97時間の時間外でした。

特に夜勤の3時間残業は眠気の厳しいラインを越えて、

無感情で何も考えられずただ機械のように作業をしてました。

 

 

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三六協定を結ばなければ残業はさせられない

 

会社は従業員に残業をさせるには、

三六協定というものを結ばなくてはなりません。

労働基準法でも残業は労働組合と協定を結ばないといけないのです。

 

今の時代で残業が全くのゼロというのはないと思います。

残業がないとするならば、それは倒産寸前の会社ではないでしょうか。

三六協定を結ばずに残業をさせる会社は違法となります。

これは派遣であったとしても同様のことが言えます。

 

三六協定とは原則として1ヶ月45時間までの上限となります。

この45時間を超えて時間外労働をさせている会社は、

労働基準法に違反しているということになります。

なのでそういった会社はブラック企業ではないでしょうか。

 

 

残業を強要させる会社を労働基準監督署に訴えるべき

 

この労働基準法に違反した場合は、

その会社に大きく以下の2つの罰則が与えられます。

 

  1. 6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金
  2. 30万円以下の罰金

 

三六協定の上限を超える長時間労働は違法なので、

それを元に労働基準監督署に訴えることもできます。

その場合は今の働いている会社には居辛くなってしまうでしょう。

訴える場合は、辞める覚悟も決めておく必要あるかと思います。

訴えられた本人を社内に残して良い顔をする上司はいないからです。

 

だけど長時間労働は過労死に繋がる怖れがあります。

冒頭にもお伝えしたように重労働を苦に自殺をするケースもあります。

過労死大国と呼ばれる日本は労働環境は良いとは言いきれません。

週の労働時間が55時間を超すと脳卒中のリスクが33%増えます。

 

 

残業をしなければ生活できないが故に我慢をする

 

ですが実際には労働基準法に違反するほど、

遥かに多い時間外をやらされているにも関わらず、

それを分かっていて黙認するケースも多いのではないでしょうか。

 

たとえば生活が苦しくてお金に困っているケースです。

ワーキングプアと呼ばれる働いても生活に苦しんでる人は多いです。

このような場合は残業が多い方が有難いと感じるかもしれません。

 

当時の僕は100時間近くの時間外をずっとやってました。

それは借金を1日でも早く返済して家を出たかったからです。

そして実際に早期完済して残りの貯金で1人暮らしをしました。

 

1人暮らしをはじめたのはいいけど、

30代に入って仕事を辞めると転職が難しいと思ってしまい、

会社の言われるがままにずっと重労働を我慢してました。

 

 

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会社を辞めることを前提に考えること

本日のまとめ:

  • 過労死ライン80時間を上回る問題
  • 三六協定を結ばなければ残業はさせられない
  • 残業を強要させる会社を労働基準監督署に訴えるべき
  • 残業をしなければ生活できないが故に我慢をする

 

結果的に過労死までいかなくても、

残業が多いというのは1日のストレスは多大なものとなります。

人間はその溜まったストレスを必ずどこで出したくなります。

 

それがアルコール依存や過食症などの人体への影響へ発展します。

僕も甘い物が好きなので残業が終わって毎日コンビニへ通ってました。

車の運転中に頭に浮かんできてはどうしても止められなかったのです。

それでもまだ何とかやっていけるのならいいかもしれません。

日本は過労死大国と呼ばれるように命を絶つ人もいます。

 

そうならないためには会社を辞めることを前提に考えること。

 

そのために時間はかなり限られてしまう状況かもしれませんが、

自分にできるものは何を考えて、そのための行動を行うことです。

帰ってテレビを観るとかゲームをしては現状を変えることはできません。

誰かに相談することも確かに必要なことのひとつだと思います。

 

だけど自分の身は自分で守っていくための行動は大切ではないでしょうか。

あなたが今の重労働から抜け出すために、まず何ができますか?

仕事に身を捧げるなんて古い価値観は今の時代は過労死に繋がります。

これからの時代に合わせて考え方も変えていきましょう。

 

心から納得できる仕事に就けることを祈っています。

 

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